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特に入門者向けに、お伝えしていることがあります。それは



 データの特徴を捉えるには「広い(多角的な)」視点を持ちましょう



ということです。



 



同じデータでも一つの見方で見えるものと、複数の視点で見るものとでは、見え方が違います。
具体的には、①大きさ、②推移、③バラつき の3つの視点を
適宜組み合わせて、総合的に表現します。



 



例えば、よく週刊誌などに載っている「会社別年収ランキング」なども平均だけを使ってランキングを作っています。



あまり正確な比較にはなっていないばかりか、先の3つの視点を使えば次のことも表現、比較できるでしょう。



 



A社は平均額は高いが、社員ごとのバラつきは大きい。
すなわち「社内での給与格差が大きい」ことを示します。
バラつきが大きいと、全員が良い給料とは言えないわけですね。
更に、推移をみるとA社の給与全体は下がり基調だ、なども見えるかもしれません。



 



すると、今後については“?”マークが付きます。



 



一つの指標だけに頼り過ぎない、広い視点で情報をリッチに得られます。



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データや数字を深掘りして、そこから価値ある情報を引き出すための



最初の一歩は、“2軸目”を加えてみることです。



 



例えば、アンケートで何かのサービスや施設などの満足度を集めたとします。



多くは、サービスや施設ごとの平均点を出して「高い/低い」と論じて終わり、



というケースが多いのではないでしょうか。



 



ここへ加える”2軸目“を何にするかは、いくつかパターンがあります。



例えば、縦軸に平均スコア、横軸にはスコアの標準偏差を取ったとします。



標準偏差とは、データのバラつきの大きさを示す指標です。



つまりここでは、回答者間のスコアのバラつきの大きさがわかります。



あるサービスや施設の評価のバラつきが小さければ(平均の大小に関わらず)



多くの回答者の意見が一貫しているといえます。逆にバラつきが大きければ



人によって評価が大きく違うことが分かります。



その要因を調べれば対策案も出てくることでしょう。



 



スコア平均を縦軸、標準偏差を横軸に取ることでこれを散布図上に



視覚化することも可能です。



興味がある方は、下記の動画でも解説していますのでご覧ください。



 



https://youtu.be/zHFDPg4ZRwk



「マネージャのためのデータリテラシー講座」連載第6回です。
今回もデータに基づいた意思決定者として知っておくべきことの一つ。



平均など統計指標を使うときに同時に何を失っているのか



 



私のセミナーや研修ではとてもこだわっているポイントの一つです。



「どう使うか」だけでなく、「何に気を付けるべきか」を知ることが実務活用の第一歩であること。



今号からレイアウトが変わりました。



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