アンケートの質問の作り方
自分が考えたビジネスをデータで検証するための「アンケートの作成とその集計、分析」ですが、アンケートの質問次第で、結果の質が大きくブレます。
例えば、
「多くの外国人がより長く日本の企業に留まるために必要な施策とは?」
というテーマで、外国人就労者にどのような質問をすべきかを考えて議論します。
すると、学生からは次のような質問例が頻発します:
・あなたは今の職場環境に満足していますか?
・あなたは今の職場での人間関係に満足していますか?
・あなたは今の給与レベルに満足していますか?
・あなたは今の仕事にやりがいを感じていますか? など
いずれも質問の意図は理解できますが、このような関係にはなっていないでしょうか?
つまり、学生の頭の中では、AとBはつながっている(勝手につなげている)のですが、
それが主観的な想定であるため、せっかくの「データによる客観的な事実の把握」が台無しです。
現状の職場に満足していても、それ以外の理由で帰国する人もいるでしょうし、その逆もしかりです。
であれば、直接的に”A”に関わる質問「あなたは長期滞在する意思はありますか?」「その理由は何ですか?」などを聞く必要があります。
このような関係図を見せながら(書かせながら)議論していくと、自分のロジックに飛躍があること、もっと良い質問の仕方があることに気づけます。