実務データ分析虎の巻Vol.56(データ分析力を本当に組織の力にするために何が必要か)

 

 

いくつもの業種にまたがるクライアント様のお手伝いをする中で、うわべだけでなく、本当の意味でデータ活用力、問題解決力、分析力を組織の力に変えたいと考えている人やチームは一体それ以外と何が違うのでしょう。

 

例えば、データ分析に関わらず一般的に「研修」によって到達したいゴールを適切に置いているでしょうか?

a) 効果や必要性について気づきを得る(知る)
b)
テクニックや理論などを理解する
c)
理解したことを演習を通じ(現実の難しさと併せて)体験する
d)
理解したことを実践に移す(実践しようというモチベーションを持つ)
e)
実践で使い続ける
f)
実践で成果を出す

 

一般的に一日研修や半日セミナーなどで到達できるのは、上記c)までというのが現実的でしょう。

一方で、刺激的な研修を受講させることで、受講者がd), e), f)に自然に移行することを期待しているケースに稀に遭遇することがあります。

確かに気持ちは分かります。でも、どんなにすばらしい研修であっても、現実的には難しい側面があります。
人の気持ちは、外部からの刺激だけで、180度変わることは極めて稀だからです。

 

自分の内にあるモチベーションによって、自らの行動を180度変える人はいるかもしれませんがこれは外部からの刺激とは全くの別ものです。
(むしろそういう人は、外部のセミナーの力など借りなくても、既に自ら動いているはずです)

 

理解し、知識やスキルを得ることと、個人がやる気になる(モチベーションを持つ)ことは別な問題として切り分けて考えることが必要です。

「やり方を知ったから」

これだけでは、人の気持ちや行動までは変わりません。

世の中には、「人の気持ちにスイッチを入れる」ようなセミナーや研修もあるでしょう。
でも多くの場合、それはその瞬間(せいぜい2~3日間)しか持続しません。
一時の高揚感がそうさせることはあります。でも、それは持続的な競争力には及びません。

 

大事なことは、

(1)知識やスキル習得  と
(2)個人や組織としてのモチベーション

とを切り分けて、それぞれの対策を考えることです。

 

日々の業務をサバくことに忙殺され、それをこなしてさえいれば業務評価に◎がもらえる、という状況下で、「君もスキルを高めて課題解決しなさい」と正論を言っても、「はい」という返事と裏腹に、何も起こらないのが自然です。

一方で、でもやる気を持った時に何も方法を知らないと動きが取れません。

 

そのため、上記(1)が必要となるのです。

 

ここまで本気で組織力を高めたい、現状を変えたいと考えていれば(覚悟があるか)、必然的に上記(1)と(2)を切り分けて考えることが求められます。

そして、その覚悟と気の入れようが大きい組織が、ある程度の時間を掛けながらも変化していることを実感しています。

 

せっかく時間とお金をかけて行う研修です。

 

しっかりと組織力、具体的な成果に結びつく形に持ってきたいですよね。
私としても、自分の組織人経験、実務経験があるだけに、そこに持っていくことにこだわりがあります。

 

皆さんの組織やチームはいかがでしょうか?

 

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