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とあるクライアント様の企業グループに、日々の実務やグループ会社の具体的なビジネス課題に“データを使うこと”を浸透させるサポートをさせて頂いております。



グループ会社を集めたセミナーで、6つの質問に回答してもらいました。



いくつYESがあるかで、データ分析浸透度(活用度)が分かります。



皆様はいくつYESが付くでしょうか。



 



1.自分が日々目で見ていているもの以外も含めた業務の全体像



(プロセスや結果の良し悪し)を把握できていますか?



2.その状況は数字で端的に他人に示すことができますか?



3.問題が起こったときに、見えている現象だけでなく本質的な



要因を特定できていますか?



4.業務のアウトプットを適切な指標で評価できていますか?



5.その評価結果を適切なアクションに結び付けられていますか?



6.今までのやり方を踏襲するだけでなく、世の中や市場の変化に



対応できる(変化による業務への影響を察知できる)仕組みが



できていますか?



 



ほとんどYESが付かない企業も珍しくありません。これら6つ全ての基準をクリアすべくサポートさせて頂くのが私の仕事です。





本日発売の『日経情報ストラテジー6月号』。
「間違いだらけのデータ分析」連載第15回は、回帰分析編の第2回。
3つの実務応用事例を書きました。

事業のゴールにロジカルに到達するためのKPI設定法など、いかにも”データ分析”的内容で「なるほど、こうやって役に立つのか」と腹落ちされると思います。

6月1日実施の「課題解決のためのデータ分析入門」セミナーの案内も1ページ使って宣伝頂いています。


毎回満席のセミナーですので、こちらもよろしくお願いします!


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データをそのまま使うのではなく、何かの”軸“で分解することで深掘り



ができます。その際、理論的な”軸“を考えるだけでなく、実践的な視点が



必要です。今回はその二つ目『対策のイメージは浮かぶか』について。



 



実務家のデータ分析のゴールの一つは、



「具体的な対策(アクション)が取れる」 ことです。



 



例えば、”天候“という軸で売上実績を分解し何か分かったとしても、



天候はコントロールできないため、効果的な打ち手に繋がりません。



これでは、実務的な観点からは”使えない“分析結果となってしまいます。



逆に、“年齢”軸で売上実績を分解した場合、その結果から“30代”への



売上に問題ありと分かれば、その年代向けの対策を具体的に想定できます。



この視点を分析の早い段階で持てば、分析の優先度がはっきりします。



 



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上図は、データをビジネスに活用するための5つの要素を層別に示したものです。



 



下にあるほどベースとして必要なものになり、最下層は組織内の課題意識です。出発点として、以下2つのいずれかが備わっているかが、組織内にデータ活用を定着させる実現性を左右します。データを活用しようとする組織全体のエネルギーや目的となるからです。




  • 実務現場で「このままではマズイ」という課題意識、もしくは現状に対する不満、もしくは今すぐにでも解決しなければいけない切羽詰まった問題、などがある

  • 組織トップに強い危機感があり、自分が旗振りとなり活動を邁進するというイニシアティブがある



 



その上には、データ分析を行うために必要となる、課題解決や問題定義のための「考え方」や「プロセス」があります。



データをどう見るか、どう分解するか、どう課題とデータを繋げるかなどのスキルはデータを活用するためには必須です。コンピューターでいうところのOSに該当します。



にもかかわらずここをないがしろにしていきなりその上の層(アプリケーションに該当)だけにフォーカスするケースも多々あります。これではOSがないPCにアプリケーションソフトだけをインストールするようなものです。もちろん動きません・・・・



 



私の研修では「実務で使う」という明確なゴールがあるため、この部分を非常に重視します。そこは、多くの分析本、統計本、データ分析研修などと大きく異なる点です。



その上には、原則Excelなどを使って日常的に実施できる分析の基本的なツールを使いこなすためのスキルや知識の層があり、これも僕の研修やサポートのメインパートです。



「すぐに答えが出せる」がミソです。なぜなら、1時間後、今週中といったスピードの中で実務を回している一般実務家にとっては、結果が出るのに2週間かかる分析をすることは非現実的であり、結果として「使えない」からです。



すぐに目の前のデータで試して、ダメなら隣のデータでもやってみて・・・というトライアンドエラーが短時間で手軽にできる、という環境は「実務でデータを使い続ける」ための必須条件です。



その上の層は、ある程度以上の専門的な目的や課題に対しては有効であるものの、広く一般実務にとっては、次元の違うものとして分けて考えることも必要です。もちろんITシステムについては、その適用範囲や目的によって、日常実務に大きく寄与するケースがあると思います。それでもOS部分がきちんとあって成り立つことに変わりはありません。



これらの層全てが成り立っていない。または下層が成立していないのに、途中の層だけから揃えようとしている、などがデータを活用できない要因として考えられます。



最下層の部分は、組織的な問題として簡単に変えることは難しいと思いますが、2~3層目は、研修や実務サポートとして着手し易く、また広く、早く実務に定着させることができます。このように着実に下の層からしっかり固めていくことが着実な組織定着につながります。



この全体像を捉えながら、一時的でないサポート、研修をご提供します。



是非ご相談下さい。



先日、正式に多摩大大学院のビジネススクール客員教授への任命を頂きました。



自分の目指すところでもあったので、そのタイミングの早さに驚きながらも、全力で素晴らしい授業にしたいと考えています。身の引き締まる思いです。



 



具体的には9月から「クリティカルシンキング」を担当します。この授業は本ビジネススクールでは新規なので、内容も全て私が決めてよいことになっています。



理論的なこともやりますが、いかに仕事の現場で使えるか、考えられるかにフォーカスを当てたいと思います。



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もちろん、引き続き私のメインは企業や自治体などの研修や実務サポートですが、大学での授業と相乗効果がお互いに得られるよう工夫したいですね。


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