統計的精度はどこまで必要か



 



セミナーや研修の中で「相関係数が0.46だと基準の一つである



0.5に比べて低いので使えないのですがどうすればよいですか?」



といった質問を頂くことがあります。



 



統計やデータというと、とても細かい数値や基準に厳密に従うべき



という発想に捕らわれ過ぎている人が多いように感じます。



もちろん経験がなく、何かしらの指針(基準)に頼らないと自分で



判断する自信がないという状況はあると思います。



 



一方で、学術論文を書くわけではないので、最後はその人の



「覚悟」や「腹の括り度合」で決めてしまってよい、



とお伝えしています。



 



例えば、相関が基準より低いとはいっても、ある程度であれば、



実際の結果が分析の想定を外したとしても、自分で何とか対応・



調整できるだろうという踏ん切りさえあれば、実務上問題ないのです。



むしろ全てを厳密に基準通りに判断した結果、「どの分析結果も



結局使えなかった」というほうが、実害が大きい場合もあります。



 



「あなたは分析の精度を追い求めますか?それとも行動や判断に



 必要な情報を(あとは自らマネージできる範囲まで)最大限



引き出すことを狙いますか?」



横浜国立大学の4年生留学生プログラムでの一コマです。



英語によるビジネス系授業を年間5コマ担当し、作り上げています。



学生は本当に多国籍で、今求められる多様性、ダイバーシティ環境での実践的な力を身に付けています。



今年の1年生はドイツ、ベネズエラ、ナイジェリア、イギリス、カナダ、台湾、ベトナム、ケニア、中国、デンマーク、アメリカ、バージン諸島と本当に多彩です。



 



ビジネスに必要な会計、プランニング、データ分析活用といった具体的なテクニックの授業だけでなく、正解のない「課題解決」や「論理構築」といったアクティブラーニング、ディスカッション中心の授業が特徴(強み)です。



 



もちろん、これらの内容を企業や自治体向けに(日本語で)実施してもいます。



答えの無い課題に対し、どのように自らの主張を説得力を持って作り上げるか。または課題を解決するのか。



日本および英語での実践トレーニングを実施することが可能です。ご興味ある方、課題をお持ちの方は



是非ご相談ください。企業での選抜候補者向けなど、プロジェクト型での実施も可能です。





ウイングアーク社のオウンドメディア「データのじかん」での連載第5回が掲載されました



データでの「現状把握だけ」から次の一手に行くには?について書きました。



単にデータをグラフ化しただけ、表にまとめただけ、平均や合計に集約しただけ、ではデータの整理に終わってしまいます。



これだといつまでたっても「データを活かしている」というレベルに到達できません。



「データを活かす」「データを分析できている」



という実感を抱くことができるために必要なこと、その第一歩とは一体何でしょうか?



https://data.wingarc.com/how-to-utilize-data05-7557





是非ご覧ください。



KADOKAWAより上司からYESを引き出す! 「即決される」資料作成術が本日発売となりました。





 



 



 



 



 



サラリーマンであれば、だれでも一度は「提案作り」「資料作り」を経験するはずです。



何度も何度もやり直しを食らって、辟易としながらも頭を真っ白にして資料を作り直さなくてはいけない状況。長年のサラリーマン経験の中で、私自身もこんな状況に置かれたことは一度や二度ではありません。



 



どうすればこんな状況を減らすことができるのでしょうか。しかもできるだけ最短距離で。



世の中によくある話し方や資料の見栄えをよくする、といった小手先のテクニックではなく、本質的に、提案する内容に対して相手が納得して早く承認が取れるには何が必要なのか。



これに応えるべく、本書は2部構成になっています。



 



第1部では、質の高いアウトプットを作成するために、必要なテクニックに触れています。



具体的にはストーリーや結論をシンプルに見せること。そして見せる相手を知ること。「色使いやレイアウト」といった見た目ではなく、本質を伝えるための見せ方のテクニックに至るまで紹介しています。



 



「意思決定者の意思決定を楽にすること」というキーワードが出てきます。



 



第2部では、相手に理解してもらい、承認を得るための、コンテンツの作り方について触れています。



つまり、「説得力ある中身をどう作り込むか」です。これによって、手戻りや否決の確率を下げることを狙います。



 



「見せる側が見せたいものを載せる」のではなく、「見せられる側が見たいものを載せる」



というキーワードが出てきます。



 



「アウトプットで威力を発揮させる」ための本です。



是非ご覧頂ければ嬉しく思います。よろしくお願い致します。



http://amzn.asia/8FC896r



9月28日にKADOKAWAより、私の11冊目となる新刊が発売されます。



タイトルは



『上司からYESを引き出す! 「即決される」資料作成術』



です。



http://amzn.asia/4jFrVUg



巷によくある、プレゼンや資料の見栄えを良くするためのテクニックとは異なり、



本質的な中身の説得力で勝負し、承認を勝ち取ることを目指したものです。



 



データ分析のアウトプットの質を最大化する、というポイントとしても参考にして頂けるのではないでしょうか?



 



そして、昨今話題の「働き方改革」や「生産性向上」といったキーワードにもつながる内容だと思っています。



本の中身について、もう少し詳細をYoutube動画で纏めましたので、是非ご覧ください。




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