新潟県燕市PRサポーターに就任しました!

10年前は、当地のことは何も知りませんでしたが、その後「行政データ活用」のプログラムで毎年お世話になりながら、
そのお付き合いももう10年目となりました。

当地と長くお付き合いのある外部の人間に任命される「PRサポーター」にご指名頂き、その名刺が本日届きました。

お米、食器、美味しい食べ物、広がる田園風景、新幹線での便利なアクセス

などなど、あまり知られていない魅力にあふれた場所です。

私もこれから鋭意PRをして参りたいと思います。

同時に、これまで同様、「データを活用した行政への貢献」も人材育成を通じて継続して参ります。

燕市をよろしくお願い致します。


「我が町の子供の貧困」問題をデータで見てみると・・・



 



新潟県燕市役所で4か月にわたり続けてきたデータ活用プロジェクトの成果を市長はじめ、庁舎内の方々に向けた発表会を実施致しました。



今年度のテーマは『燕市におけるこどもの貧困問題』。



この課題テーマに対して、複数の部署からメンバーを集め(さらには隣の自治体からもメンバーに加わってもらい)、データを用いた分析、深掘りを行い結論に結びつけるという、完全プロジェクトベースの実践型スキル育成プログラムです。



 



今回のメンバーは8名。私が毎回ファシリテーターとして現地を訪問し、方向性や進め方、考え方の指導をしながら答えを出していきました。



具体的な内容をそのものをここに記載することはできませんが、この課題の担当部署でもここまでの情報は無かった、と言われるほど中身の濃い、価値の高いアウトプットが出せたと思います。



市町村レベルでこれだけの情報を得ているケースはほとんどないはずです。





 



 



"気付き”  "理解”  "満足”  "良い議論”そのものは私のトレーニングの最終ゴールではありません。



具体的な成果を出すことに拘る僕にとって非常に重要な取り組みの一つが成功裏に終わりました。



やって良かったと心から思います。



 



実際に「具体的な答えを出す」ところまで本気でやることで身に着くこと、分かることは多いと思います。来年度も行きますよ!



地方自治体での行政課題にデータ分析で取り組むプロジェクトが始まりました



 



毎年行っている、行政課題へのデータ分析チャレンジプロジェクトが新潟県燕市と弥彦村合同で、今年も始まりました。



 



4年目に当たる今年のテーマは 『子供の貧困問題』



 



これについて、選ばれたメンバーが大体3週間に一回集まり、プロジェクトを進めていきます。



データから現状把握がどうできるのか。そもそもどんなデータが必要なのか。



背景にある要因や方策につながる思考プロセスは何か・・・・等々



 



このプロジェクトを通じて、メンバーのスキル向上を狙うと同時に、数字を使って行政課題の解決を前に進める手助けを致します。





 



 



 



 



 



プロジェクトのキックオフに先立ち、メンバーに事前検討課題として出したお題がこちら:



 



A) 燕市、弥彦村での「貧困問題」について、あなたはどのように感じていますか?



B)現状を客観的に知るために、「貧困」をどのように具体的に定義すると良いと思いますか?



C) 上記の定義で現状を測るためには、どのような指標を使うと良いと思いますか?



 



いきなりデータを使い始めるのではなく、しっかりと課題の設計図を作るところから始めます。



・無駄な分析作業はしない



・データに振り回されない



・説得力ある結論を導き出す



 



これらを満たすためには、「データありき」ではNGです。



 



しっかりと考え方をリードさせて頂き、結果を出すと同時に、参加メンバーにはその道筋と考え方を実業務を通じて学んで頂きます。



 



11月終わりには、燕市の鈴木市長をはじめ、役所内への発表も予定されています。



 



なかなか難しいテーマだとは思いますが、”データでチャレンジ” どこまでできるか頑張っていきましょう。



 



他の自治体や組織等で、ご興味がある方、一度ご相談ください。



このような取り組みをサポートさせて頂いているのは私だけだと思います。



 



 



「相関」があっても「因果関係」があるとは限らない



 



分析結果は出せても、その解釈次第で間違った結論を導いてしまうことがあります。



身近なものには「相関」と「因果関係」の問題があります。



「相関」は2つのデータの動き(増減)が同時に起こることを指します。でも、どちらが原因でどちらが結果として増減が起こるのか、までは分かりません。そのため、相関分析の結果を見て、因果関係を結論とするときには人の解釈が入ってしまうのです。せっかく客観的なデータというものを使ったにもかかわらず、最後の最後で人の解釈(つまり主観や思い込み)が入ってしまいがちです。



 



現在、新潟県燕市役所で行っている「健康増進をデータ分析で」プロジェクトで扱ったデータの一部です。



例えば、55歳以上を見てみましょう。縦軸は何かしらの運動をしている人の割合です。



すると、運動をしている方が体調が良い(横軸)という傾向が見られます。



でもこの結果をどう解釈すると良いのでしょうか。



普通に考えると「やはり運動は健康に良い」となるでしょうか。この場合、「運動」が原因で「健康」が結果ですね。



 



ちょっと考えてみてください。その逆は成り立ちませんでしょうか?



 



55歳以上となると、体が健康でないと「運動でもしようか」という状況や気分にならないと想定したらどうでしょう?



つまり、「体調が良い」が(原因)で、「運動をする」は(結果)ということになります。



それでも同じ結果になるはずです。でもこのデータ(結果)からはそのどちらなのかはわからないのです。(他の調査が必要です)



 



このように、同じデータ分析結果でも、それをどのように解釈するかは、人の問題が入り込む厄介なものです。



その問題を知っていると、そこに注意が払われます。くれぐれも自信満々に間違った結論をデータと供に提示しないように。



 





先日、新潟県燕市の市役所職員向け「実践データ分析活用講座」の研修を行いました。

それに先立ち、昨年度この燕市で行った、実際の行政課題、行政データを用いた実践プロジェクトを本にした『そうか、ここが問題だったんだ!がどんどん見えてくる データの読み方・活かし方』(大和出版)について、燕市長と会談致しました。

http://www.amazon.co.jp/dp/4804718214

 

個人レベルでの一般的なスキル習得は私の目指す最終ゴールではありません。
この本は私の哲学でもある「スキルで具体的な成果を実際に組織で出す」を形にした特別な一冊です。

市長の定例記者会見でも本件を扱って頂き、翌日の「新潟日報」を始め多くのメディアでも取り上げて頂きました。

これを燕市のご理解のもとに形にできたことを本当にうれしく思っています。

 

やっぱりこの仕事素晴らしいなと思ってしまいました。

全国の地方自治体の皆様、「ロジカルにデータに基づいて、でも実践的な企画や提案、問題解決ができる職員のスキル育成」のお手伝いをさせて頂きます。ご連絡下さい!

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