新潟はラーメン、横浜は「その他もろもろ」の外食傾向



新潟県燕市役所で、データ活用プロジェクトを進めています。



 



若手職員を中心に、多様な所属部署からメンバーが集まり、毎年テーマを決めて取り組んでいます。



 



今年のテーマは『市民の健康促進』。



色々なデータを集め、論理的にそれらを組み立てている過程やテクニックを、プロジェクトを通じて学んで頂き、行政の政策にも活かして頂くことがゴールです。



総務省のページから入手した、新潟市と横浜市(私が住んでいるところ)の外食対象を比較するだけでも、いろいろなことが分かります。



 



新潟県はラーメン店が多く、背油ラーメンなどギトギト系です。(横浜家系ラーメンも同様なのですが)



 



外食するとなると、新潟市民がラーメンを食べに行く比率は圧倒的に横浜市民を上回っています。



塩分や油の取り過ぎが懸念されます。



 



一方、横浜は「他の主食的外食」という、他のカテゴリーに当てはまらないものが最大比率を占めます。選択肢が多く、多様だということでしょうか。



一体これが何なのかは、未だに不明です。



 



いずれにせよ、健康に直結する要素の一つである「食の傾向」を、地域性から読み取ろうとする試みの一つです。



  ・どんなデータが必要なのか



  ・どんロジックの中で使えば有効なのか



  ・データをどのように加工・比較・分析するテクニックがあるのか



 



こういったことを実際の課題に対して当てはめてやってみます。



どんど実践力が付いてきます。



 



皆様の組織やチーム。自治体などで、このような取り組みはいかがでしょうか?



難しい統計理論や分析ツールよりも、データ活用スキルがまずは必要です。



それは楽しみながら、成果も出しながら進めることは可能なのです。



 



新潟県燕市役所職員を対象としたデータを活用したプロジェクトが今年度もスタートしました。若手職員による実在のデータやテーマを扱うプロジェクトで、昨年度は「観光振興」をテーマに課題を掘り下げ、提言を作りました。



 



今年のテーマは「地場産業を活性化するのは」です。



 



みなさんがこのテーマを与えられて最初に考える/行うことは何でしょうか?



プロジェクトでは、課題がぐらつかないよう、無駄なデータ分析に走らないよう、まずはチームで課題をしっかり定義しました。具体的には次の2つです。



 



 ・地場産業とはどんな定義・指標で範囲を決めるのか



 ・“活性化している”とはどんな状態で、測る指標は何か



 



これらを決めないでデータを集めたり、分析に入ったりするとどうなるでしょう。



人によって定義や評価基準が異なるため、集めるデータも分析結果や結論までバラバラになってしまいます。それをやり直したり統一することのコストは甚大です。



 



地場産業を定義する指標として「売上額」「従業員数」「歴史」「知名度」など、



活性化の指標として「売上額の増減」「新規商品数」「認知度」などが



上がりましたが、チームとしてよりユニークな指標も検討中です。



 



この定義に沿って、必要なデータや分析方法を決め、実際のデータの入手可否などとの塩梅を見ながら現実解を探り、具体的な方策や提言につなげます。



 



最初の”入り口“が全ての効率や成果を大きく左右することを改めて確認しました。



第1回目(2016-8-25)


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