「データを見て仮説を立てる」は有りなのでしょうか?

仮説をゼロベースで立てることは”簡単”ではありません。

でも、難しいから(もしくは面倒だから) 「仮説を立てるためにデータを見る」のは適切なのでしょうか?

データを見た結果から何かを考えるとは、そのデータからわかったことの範囲(+α)の中での思考となります。
その結果、見たデータ(もしくはそこからの派生)の範囲でしか仮説が立てられなくなってしまいます。

偶々手に入ったデータの中に、本質的な答えが入っていると考えるほうが合理性がありません。
世の中はそんなに単純ではなく、なんとなくその辺のデータ(たとえば職場でいつも使っているデータ)を見て気づいた範囲で効果的なソリューションに至る答えが導ける可能性は、私の経験的にも極めて低いと言えます。

そこにあるデータから導かれる部分最適解が欲しいのではなく、本質的な解決に至る全体最適解が欲しいはずです。

となると、目の前のデータを見た途端、分析者の思考はあっという間に、そのデータの範囲に拘束されてしまうことが、如何に危険かは容易に想像が付きます。
でも、このほうが思考的にも作業的にも「楽」なので、流されてしまいがちです。

本当は、分析方法や統計学、データサイエンスといった手法(アプリケーション)以前に、このようなベースとなる思考法の習得が重要だと言えるでしょう。



韓国語版『結局、仮説で決まる。』が発売!

2023年10月に発売された最新刊『結局、仮説で決まる。』(日本実業出版社)が韓国語に翻訳され、韓国語版が発売されました。

日本国内で直接本書を入手することは難しいとは思いますが、どの国でも「仮説構築」「仮説立案」の重要性と難しさを感じているのでしょう。

本書はそのようなお悩みに手を差し伸べることができる内容です。
是非、日本語版をまだご覧になっていない方は、是非お役立て下さい。

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仮説立案の記事が載りました『MY健康経営』7月号

MY健康経営』7月号のビジネス最前線の特集に、私のインタビュー記事が掲載されています。

「良い仮説」づくりの実践力を高め、無難で狭い思考に風穴を開ける! という解説です。

入手が可能な方は、簡単に読めますので是非ご覧ください。




2024年度用に、本セミナーを含め「仮説立案」⇒「データ分析活用」⇒「実務実践ワークショップ」という一連の大きな流れを作りました。

その中での第1弾(仮説立案)です。

拙著『結局、仮説で決まる。』の内容を演習を含めたセミナーとして長年好評頂いております。

企業研修でも実施リクエストの多いプログラムで、オープンセミナーとして受講できる機会は今回のみとなっております。

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2023年10月の発売後、好評を頂いている『結局、仮説で決まる。』の韓国語版の(韓国国内での)発売が決定しました。

言語を超えて「どのように良い仮説を作るのか」の詳しい実践が求められています。

是非日本語版をご覧ください。これまでに無い実用的な一冊です。

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