「データで問題解決」をする大事なプロセス

純粋な企業研修に加え、実際の問題やデータを扱ったプロジェクト(実践)型のサポートが一気に増えました。

その中で、特に「データを使って問題を解決する」ときに“うまくいっていない”ケースの大半が、適切なプロセスを踏んでいないことが明確になってきました。

 こちらは、某IT企業で部長向けに行った『データで社内変革』の取り組みをした際に使ったものです。

一般論としても、いきなり方策や要因に飛んでしまっている「プロセスを守らない」ケースだけでなく、より致命的なのは、図中BやCの「問題定義」と「指標(データ)」選びが不適切なケースが少なくありません。

 「まず目の前のデータから何が言えるか」から出発してしまい、そこから見えたことから”方策“に飛ぶ。

これでは問題解決までの道のりは長いでしょう。

今年度もこのような実践的なサポートをどんどん行っていきたいと思います。


スーパーサイエンスハイスクールでデータ活用リテラシーワークショップ実施

 「我が町の人口減少問題」について、高校生たちに”どうデータで立ち向かうか”を考えてもらいました。

 具体的には、

我が町の人口減少の状況はデータを使ってどう評価できるのか

について、減少はしているものの、その程度や重大さはどうなのか、

そして自分で言いたい結論を示すためには

(1)どんな指標(データ)を使って

(2)何と比較することで

筋の通ったストーリーを組み立てられるのか、などについて考えて発表してもらいました。

同規模の他市、県平均、国平均など色々な比較対象があり、それぞれに結論(言えること)も変わってきます。

それを「データ有りき」ではなく、自分なりに考えられるようになることが、本質的なデータ活用能力だと私は考えています。

同様に「ある部活の活動時間の実態についてデータで評価するには?」についても考えてもらいました。

「活動時間が長いこと」を言いたいにも関わらず、そのときに「帰宅時間のデータを使う」といった発想が出てしまうのが高校生らしいところですが、社会人でも気を付けるべき点ですね。

”帰宅時間が遅い = 活動時間が長い“の関係が常に成立するとは限らないためです。この場合には、直接”活動時間“をデータとして使うべきなのです。


データを活かした地域課題研究(高校生版)

ここ数年、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されている徳島県立富岡西高校で、1,2年生を対象とした”データ活用”の授業を行っています。

全体のストーリーの構築の仕方から、どこでどういう目的で、どういったデータ活用が可能なのか。
ストーリーの説得力や客観性を高めるためには、何をどう考えて気を付けるべきか。

こういった、「高校の他の授業では教えてくれないけど、社会人になることを想定すると、とても大事な人生サバイバルスキル」を年間を通じて教えています。

先日オンラインにて行った授業の様子が高校のホームページに掲載されました(以下のリンク先にあります)。

TN-SCOPE Agora - 富岡西高等学校 (tokushima-ec.ed.jp)

コロナで直接訪問する機会が減ってしまいましたが、オンラインでの十分なクオリティの授業ができております。
来年度も引き続き頑張っていきましょう!

教えている内容の一部を動画で紹介したものがこちらです:

https://youtu.be/hNtM14vHYmU

また、指導される先生方へのアドバイス動画も作成しています:

https://youtu.be/ENOzCkYMGjw

こういった活用を導入されたい高校や中学校などございましたらご相談下さい。


データを活用してストーリーを描くときに陥りやすいポイントはここだ!

徳島県立富岡西高校(SSH:スーパーサイエンスハイスクール)の生徒たちに、過去数年間にわたり、「データを活用した研究活動」の指導をしています。

ここ1~2年はもっぱらオンラインになってしまいましたが、個別の研究を見る中で、共通的なポイントが見えてきました。

同時に、常日頃指導される先生方からも「指導のポイント」を知りたいという、お悩み相談を頂くことが増え、Youtubeに簡単にそれらのポイントをまとめて収録しました。

https://youtu.be/ENOzCkYMGjw

 この中では4つのポイントとして、以下の点に触れています:

指導ポイント① 全体の流れはできているか

指導ポイント② 「主観」と「客観」が区別されているか

指導ポイント③ 「なぜ」の追求

指導ポイント④ 「一般化」の追求

「データを活用する」という観点では、高校生に限らず、大学生、社会人にも共通しますので、是非ご参考にして頂ければと思います。


高校生向けオンライン授業をやっています



 



既に3年目を迎える、徳島県立富岡西高校の年間を通じた「データ活用スキル育成」のサポートです。



昨日2月17日は、今年度ずっとサポートしてきた1年生の中間発表会でした。



 



私は横浜の自宅から(今年度はコロナで年間を通じてオンラインでした)参加し、発表の一つ一つにコメントと次に向けたアドバイスをしました。







 



 



 



 



 



高校生向けとはいえ、しっかりと授業でポイントを教え、その上でそれぞれの研究テーマを決めた上で、そのストーリー作りをデータという客観的な情報に基づいて作ってもらっています。



この取り組みはSSH(スーパーサイエンスハイスクール)として文部科学省に認定されている本校での、実践的な授業の一つとなっており、1~2年生の2年間を通じて、自分の研究を科学的に追及しています。その中で、筋道(ストーリーライン)の作り方と、データの活用の仕方をメインに教えています。



 



その中では特に以下のポイントを強調して、繰り返し身に付けてもらっています:



1)「問題」や「目的」をできるだけ”具体的に”定義すること(自分は何を言いたいのか、はっきりさせる)



2)定義した内容に沿った適切なデータを選んで客観的に示すこと(言いたいこととデータがずれていることがよくあります)



3)問題⇒要因⇒方策という、問題解決の基本プロセスを守ること(言いたいことだけ言い放てばよいということではありません)



 



昨日の発表内容も、中間としては良くできている事例が多かったと思います。



実はこれ、社会人でもこういった教育や訓練を受けている人は決して多くはなく、みな社会人になってから四苦八苦しています。



一方で、このスキルはAIやDXなどが叫ばれる今の時代には、強く求められ、価値が高いサバイバルスキルであることに間違いありません。



その習得を高校生の時代からできることはとても恵まれていると思います。



 



高校や大学関係の方で、これらの分野育成にご興味、関心があるかたはお気軽にご相談下さい。



実践的な内容をご提案できるかもしれません。


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