世の中には既にたくさんのデータ分析ツールやアプリケーションが存在します。これらツールを導入したものの、具体的な成果が出ないまま、現場にも定着しない、という課題や悩みを多く耳にします。













 皆さんの職場ではどうでしょうか?







                              







 この要因はそのツール自体に問題がある場合もありますが、それだけではありません。







 ある程度スキルと経験がある専門家がツールを使うところを見ると、一見、サラッと答えを出しているように見える場合があります。







                           







 本当に業務に貢献する成果を出しているケースであれば、間違いなくそれなりの想定や仮説を描いた上で、必要なデータや分析に当たっているはずです。







                               







厄介なのは、専門家本人にその自覚がないケースが多々あり、







「みんなもこのツール使えばできるよね」と思ってしまっている場合です。







    







「見よう見まねでやり方を覚えたものの、目の前のデータを入れたところで同じようにできない。という場合には、専門家が無意識に行っているこの思考プロセスがすっぽり抜け落ちている可能性を疑ってみる価値があります。







               







ただ単にツールや手法を手に入れただけでは宝の持ち腐れになってしまいます。







もし機会があれば「どうしてそのデータをそう見ようと思ったのですか?」とひょいっと答えを導き出した専門家に詳しく聞いてみると良いでしょう。







                    







本人がそれを自覚して説明できればの話ですが、ヒントになるかもしれませんよ。





人によってデータやデータ分析を活用する、ことに対する具体的なイメージが異なります。



実際には、「データ分析が活用できている」とはどういう状態なのか、明確にイメージが持てない人も少なくありません。



 



これは私が多くのクライアントとお話していて強く感じる課題です。



皆さんはどうでしょうか?



 



「データやデータ分析を活用したい」とは言うものの、ゴールの具体的イメージなくしては、取り組む内容にも大きな違いが出てきます。



その結果、



 ・とりあえず分析ツールを入れたり



 ・統計理論や分析手法の本買って勉強したり



 ・コンサルを入れたら何とかなると思ったり



 



してみて、ほとんどその前の状態が変わらないことに愕然とする例が少なくありません。



私なりの認識を可視化したものがこちらです。



私の「データ分析が活用できている」ポイントは3つ挙げられています。



分析活用



 



 



 



 



 



 



 



 



活用できていないのは、単にデータから読み取れることを定性的につなぎ合わせて、半ば強引に結論を出してしまっている状態です。



ここまでできていればまだ良い方で、実際には「データから読み取れる事実」だけを集計して終わり、というケースが圧倒的だと思います。



 



図の下半分に書かれた3つの吹き出しに記載のことができれば、その結論には圧倒的な説得力が生まれます。そして、具体的な行動(アクション)に繋げ成果を生み出すことができます。



 



最近では、研修でこの内容をお伝えした上で、具体的な課題やデータを用いて各クライアントでの課題解決に繋げるための人材育成ワークショップを多数実施しています。



具体的な成果が目に見えると、正直私もかなり興奮します。



 



皆さんの職場ではどうでしょうか?



あけましておめでとうございます。
多くの方々のご支援のお蔭で、2016年も充実した一年となりました。
2017年もこの勢いで走り続けたいと考えております。



 



「データ分析活用」(あくまでデータサイエンスや機械学習、AIといった最新のものではなく実務でのデータ活用)の需要が本当にどんどん高まっていることを感じます。



 



また、情報システムに多くの投資をしたものの、活用できていない、パフォーマンス向上に直接繋がっていない、などの課題やお悩みは業種、業界を問わず多く耳にします。



 



そのソリューションは制度やプロセスもあるものの、多くの場合、現場でデータを使う人の人的ソフトスキルが鍵になります。



そのソリューションを提供し、多くの企業や組織での「データ活用によるパフォーマンス向上」を実現することができています。
このような背景の中、 異なる複数業界での大手企業での年間レギュラー講座を持つことにもなり、組織力向上のための必須スキルだという認識が強くなっていると思います。



 



独立3年目となる2017年、引き続き皆さまのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
 また、皆さまにとりましても良い一年になりますように。


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