データは真実を映す鏡ではないかもしれない


データは真実を映す鏡ではないかもしれない

データ分析のやり方には注目が集まるものの「データ選択」もそれ以上に奥が深く、結果に大きな影響を与える要素です。

にも拘わらず、この「データ選択」はないがしろにされがちです。

せっかく正しい分析手法を用いても、それでは正しい姿が見えません。

たとえばこちらの図。多くの人が成功のための「努力」をしていても、実際に夢が実現(成功)するのはほんの一握りの人だとします。

世の中に出てくる情報(データ)の多くは、この「成功した一握りの人」の情報です。
この人たちは皆「努力は裏切らない」や「夢を持ち続ければいつか叶う」といったことを口々に言うでしょう。

それをデータで分析(検証)すると、「やはり成功するには、努力や夢を持ち続けることが重要だ」という結果が出ると思います。

でも、それはごく一部の成功した人のデータで出した答えです。

例えば、残り99.9%の人も努力し、夢を持ち続けたかもしれません。それでも成功しなかったわけです。
ただ、この99.9%の情報は表に出てこないため、分析の範囲から漏れてしまうのです。

これ、至る所で起こっていないでしょうか。


関連記事

  1. 宣伝会議『100万社のマーケティング』連載

  2. 日経BP主催『課題解決のためのデータ分析入門』9/29開催!

  3. BizZineオンライン連載『分析作業の前に必要となる「課題定義」、5つのポイント』

  4. 高校生向けデータ活用ロジカルシンキング授業実施

  5. 【日経情報ストラテジー連載】あまのじゃくなロジカルシンキング

  6. 実務データ分析虎の巻Vol.5(データをKPI策定にうまく使うには?)

PAGE TOP