データ分析結果からは、そこに至るプロセスや分析者が作業中に取った個別の判断内容が見えません。



そんな結果だけをみて判断を求められるマネージャには2点、大きな落とし穴があるのです。



 



(1)分析結果は客観的なものとは言い切れない



 



データ分析はだれがやっても同じ客観的な結果が得られる、という“誤解”をよく耳にします。



本当は、分析者自身による裁量部分が非常に多く、本人のさじ加減一つで結果に大きく影響が出ます。



しかも、それをわざわざ上司に報告もしません。それ、チェックせずに大丈夫ですか?



 



 



(2)分析者自身も気づかないトラップに陥っている可能性がある



 



分析設計から実際の実施に至るまで、本人の意図に拠らない、陥りやすい間違いポイントが多数存在します。



だれも気づかなければ、そのまま「正しくない分析結果」が独り歩きします。その責任負えますか?



 



いずれもマネージャ本人がそれらをチェックするリテラシーを持たずに、大問題に発展するリスクが常にあります。組織内で最後まで誰も気づかず、結果的に御の字というケースが山のように埋もれているのです。



結果的に、それはそれで組織の意思決定を歪めているのです。



 



 



チームリーダー、マネージャ、意思決定者があなたの組織のボトルネックになってはいませんか?



 



今すぐ組織全体のリテラシー向上が必要かもしれません。



組織としてのデータ活用は分析者本人の問題だけではありません



 



恒例になりました、データ分析のアウトプットを”受け取る”人にとって必要なデータリテラシーのセミナーです。



 



データ、データとは言うものの、部下が出してきたそのグラフ、どこをどうチェックすれば良いのでしょうか。分析者本人が気づきにくい盲点や、大事なポイントは何なのか。



 



具体的な事例を豊富に取り入れた大好評のセミナーです。



 



組織としてのデータ活用リテラシーを高めたい方は是非ご参加ください。



会場でお会いできることを楽しみにしています。



https://www.nikkeibp.co.jp/seminar/atcl/nxt/nc190610/







データ分析はあくまで手段であり「武器」である







   







 最近は特に、データ分析そのものに主眼を置くだけでなく、具体的な成果を出すための問題解決スキル全般の中での「データ活用」についてお話させて頂くことが増えました。







   







データサイエンスやデータ分析だけに注目が集まり、独り歩きすると、「手段と目的」が混同され、結果的に目的・成果が達成できない状態を多く目にしてきました。







      







  分析は目的化されやすい







      







  確かに的を得た表現です。







    







もちろん、私の強みであるデータやデータ分析を主軸としながらも、あくまで手段やツール、すなわち武器として活用し、具体的な問題解決をする。







この点に更にフォーカスを置いて実績を出し続けています。







     







その際には、このようなプロセスに従って、それぞれで結果を出し、最終的には結論や問題解決につながるようなスキルを育成しています。













  恐らくこのような目的思考、広い視点でデータ分析、データリテラシーを扱い、人材育成ができる人はなかなかいないのが実状ではないでしょうか。







(少なくとも私自身はお会いしたことがありません)







    







AI時代に必要なスキル。グローバルなスキルとして、育成を本気でお考えの方、一度ご相談ください。柔軟なプログラムをご準備できます。













「このグラフから何が分かりますか?」と聞いてはいけません







   







私の研修やワークショップでは、例えばこういうグラフが出てきます。













これを見ながら考えてもらうのは、







「このグラフから何が言えますか?」







ではなく、







「このグラフを作ってみようと思った人は何が言えそうだと最初考えたのでしょう?」または「何が言いたかったのでしょう?(グラフ作成の前に)」







です。







   
前者は ”データやグラフ有りき思考” を前提とした質問で、誰かが作ったデータやグラフを読み解くことだけを求めます。それでは、自分の目的に合ったデータの選択(これを私は実務データリテラシーだと思っている)も、そのデータの必要な見方も考える余地はないですね。







でもこれ、本当に仕事で成果を出すためのデータの使い方なのでしょうか?







「データから何が言えるか」だけで本当に勝負できるのでしょうか?







     







一方、後者の質問は”目的思考”







私が目指すデータリテラシーとはまさにこのこと。







なので、このようなグラフを出しながらも、













「ここから何が言えますか?」などとは聞かず、







「これ作った人、何を知りたい(=目的)と考えたのでしょうねぇ?」







と聞きます。











徳島県立脇町高校でデータ活用リテラシーワークショップを開催



 



「我が町の人口減少問題」について、高校生たちに”どうデータで立ち向かうか”を考えてもらいました。



 



具体的には、



我が町の人口減少の状況はデータを使ってどう評価できるのか



について、減少はしているものの、その程度や重大さはどうなの?



自分で言いたい結論を示すためには



(1)どんな指標(データ)を使って



(2)何と比較することで



筋の通ったストーリーを組み立てられるのか、などについて考えて発表してもらいました。



同規模の他市、県平均、国平均など色々な比較対象があり、それぞれに結論(言えること)も変わってきます。それを「データ有りき」ではなく、自分なりに考えられるようになることが、本質的なデータ活用能力だと私は考えています。



 



遠く四国内陸部にある進学校でしたが、やる気と能力の高い高校生に向けて、日帰りで訪問した甲斐があったと感じています。



このように、今の時代に必要なスキル、考え方、能力を実践的に学生のときから磨きたいと考えておられる学校や大学などがございましたら、一度ご相談ください。



本当にこれからの時代に求めらえる(そして、生き残れる)スキルだと実感します。




PAGE TOP