「難しいと感じる」を紐解く




研修の”難易度”について一緒に考えてみましょう













企業研修などの事後アンケートで、「満足度」についで目にする評価項目に







「難易度」







があります。













とても簡単:1点 から とても難しい:5点 までで採点するケースが多いです。







このアンケートの是非はさておき、「内容が難しい」と感じることについて、その本質を紐解いておくことは重要です。













私が把握する限り、「難しいと感じる」には大きく二種類あります:













①(研修プログラムや理論の)内容そのものが難しく理解できない













②(研修プログラムや理論の)内容は理解できるものの、自分の課題に応用、実戦することが難しい







   







さあ、あなたが感じる/考える「難しい」はどちらを示しているでしょうか。







    







これを今の世の中の流れと合わせて考えてみます。







AI(人口知能)を含め、技術の発達により、上記①の問題は敢えて人間が100%解かなくても機械がそのアウトプットを瞬時に正確に出せるようになりました。







    







もちろん、理論や技術、コンテンツを理解しなくてよいと言っているわけではありません。ただし、内容によっては全ての人が全てを理解する必要はない、とは言えるでしょう。(電子レンジの仕組みを知らなくても、皆さん普通に使って温めていますよね)







    







では、②はどうでしょうか。これは一般論としての研修や講義を聴くだけ、理論を理解するだけでは実現できません。







つまり、やり方やアルゴリズムをAIを始めとする機械にインプットすることで実現できることとは本質的に別です。







それだけ、実現するハードルが高いと同時に、そこには大きな付加価値が生まれます。







    







そして、それこそがAI時代に、”人が”価値を生み出して生き残る場所とも言えます。







    







そのような、人が大きな付加価値(=機械では実現できない)を生み出すには、”理解する”ことはスタートラインに立ったに過ぎません。1日の研修や講義だけでは実現できない、自らトライアンドエラーを繰り返し、場数を踏むことでその質を上げていくしかないことは、非常に価値のあることです。







     







その意味で、「データ分析の方法を知る」ことや「統計理論を理解する」ことは、(決して簡単とは言いませんが)スタートラインに立ったに過ぎません。それを目の前の課題と繋げて、アウトプットを出すことは、







     







当然、難しい







     







のです。







     







私は研修の事後アンケートで「簡単」という評価を見ると、とても不安になります。その人の力量が既に十二分であれば、当然そう感じるのだと思いますが、そうであればわざわざ研修やセミナーを受けにくることはないと思うからです。







     







本質的な「難しさ」を理解してもらえただろうか。







どういう前提で「難しい」を言っているのだろうか。







     







そういう思いを抱きます。同時に、多くの方に、これからのデジタル時代、AI時代を価値を発揮して生き残るための「難しい」道を分かりやすくお伝えし続けたいと思っています。





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