セミナーや研修の中で、数値(データ)の大きさを平均などで出すだけでなく、
そのバラつきにも注意を払いましょう、と言っています。
データのバラつきを示す指標が“標準偏差”です。
公式など知らなくても簡単にExcelの関数で出せます。
ところが、Excel2010以降、似たような2つの関数が装備されました。
こちらです:
(1)STDEV
(2)STDEV.P
この違いを簡単に言うと、
(1)はデータがサンプルであると想定したとき、
(2)は使うデータが全てのデータであると想定したときに使います。
日本人全員の身長データを使うことは難しいので、街で100人分のデータをサンプルとして使って、日本全体の標準偏差の推定値を出そうとする場合には(1)を使います。
でも実際に算出される標準偏差の値は、実はほとんど変わりません。
極めて厳密に統計を極めたい人は違いを意識するでしょうが、一般実務で使うときにその値の差は誤差以下と言えるでしょう。
ですので、私はいつもSTDEVだけをセミナーの中で紹介しています。