先日、多摩大大学院ビジネススクールの「クリティカルシンキング」のクラスで次のお題を出し、YESまたはNOの立場を各自決め、その主張を支える根拠を(データ含む)ロジカルに組み立ててもらいました。
『柔軟な雇用形態・働き方は、より促進されるべきである?』
実はこの問に挑むときに、入口をしっかり押さえておかないと、後のロジックやデータがいかに正確でも相手にうまく刺さらないのです。
具体的には、「自分のメッセージを誰に向けて主張するのか」と
「“柔軟な雇用形態・働き方”とは具体的にどういう内容を想定しているか」
を明確にしておく必要があるのです。
例えば、これを会社の役員に向けて意思決定のための訴えるのか(その場合、会社視点でのメリットがメインメッセージ)、それとも世の中一般に向けて従業員目線のメッセージを訴えるのかで、訴求点が違ってくるはずです。
“柔軟な働き方”も「場所」、「時間」、「制度」などいくつもの定義は切り口がありますね。これらを曖昧なままにしておかないことです。
データ分析もロジカルシンキングも、途中のプロセスのテクニックが注目されがちですが、相手の腹に落とすための本質はこのように”入り口“にもあるのです。