実務データ分析虎の巻Vol.67(聞こえの良いキーワードに流されない)


聞こえの良いキーワードに流されない

聞こえの良い一般的なキーワードで思考停止してしまっていることはないでしょうか。

 

例えば、ある職場の問題解決を進めている中で、

この問題は、関係者のコミュニケーションが図られていないからだ

という“要因”を突き止めたとしましょう。

 

これで本当に問題“解決”できるでしょうか?

 

このままでは、「コミュニケーションをもっと図ろう」が問題に対する打ち手として出てくることでしょう。

紙の上では一見正しい提案なのですが、実際には何も解決しないはずです。

 

コミュニケーションが必要」は誰でもわかっているはずです。

“それでもできていない理由”まで掘り下げないと、実効的な打ち手は出てきません。

 

部門間の利害関係の差や、仕事の進め方の違い、制度や仕組みの問題が根底にあるかもしれません。そこに手を打たないといけないのです。

 

気を許すと、聞こえの良い一般的なキーワードに流されてしまいがちです。

そんなときこそ、実効的な打ち手が特定できるまで要因の掘り下げが必要です。

 

くれぐれも職場のアンケート結果から「コミュニケーション不足」の割合が多いことを取り上げて“データによって要因が特定”などとされないように。


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