実務データ分析虎の巻Vol.67(聞こえの良いキーワードに流されない)


聞こえの良いキーワードに流されない

聞こえの良い一般的なキーワードで思考停止してしまっていることはないでしょうか。

 

例えば、ある職場の問題解決を進めている中で、

この問題は、関係者のコミュニケーションが図られていないからだ

という“要因”を突き止めたとしましょう。

 

これで本当に問題“解決”できるでしょうか?

 

このままでは、「コミュニケーションをもっと図ろう」が問題に対する打ち手として出てくることでしょう。

紙の上では一見正しい提案なのですが、実際には何も解決しないはずです。

 

コミュニケーションが必要」は誰でもわかっているはずです。

“それでもできていない理由”まで掘り下げないと、実効的な打ち手は出てきません。

 

部門間の利害関係の差や、仕事の進め方の違い、制度や仕組みの問題が根底にあるかもしれません。そこに手を打たないといけないのです。

 

気を許すと、聞こえの良い一般的なキーワードに流されてしまいがちです。

そんなときこそ、実効的な打ち手が特定できるまで要因の掘り下げが必要です。

 

くれぐれも職場のアンケート結果から「コミュニケーション不足」の割合が多いことを取り上げて“データによって要因が特定”などとされないように。


関連記事

  1. 5/28 SMBCコンサルティング主催『ビジネスデータ分析 実践基礎講座』登壇!

  2. 12/15 翔泳社主催『Excelによる利益シミュレーション基礎講座』

  3. 【日経情報ストラテジー6月号連載】マネジャーのためのデータリテラシー講座

  4. 燕市様から頂いたエチゴビール

  5. (2/7) SMBCセミナーで登壇します

  6. My blog page in English HERE! (英語ブログ)

PAGE TOP