データリテラシーを身に付けるための質問のしかた










「このグラフから何が分かりますか?」と聞いてはいけません







   







私の研修やワークショップでは、例えばこういうグラフが出てきます。













これを見ながら考えてもらうのは、







「このグラフから何が言えますか?」







ではなく、







「このグラフを作ってみようと思った人は何が言えそうだと最初考えたのでしょう?」または「何が言いたかったのでしょう?(グラフ作成の前に)」







です。







   
前者は ”データやグラフ有りき思考” を前提とした質問で、誰かが作ったデータやグラフを読み解くことだけを求めます。それでは、自分の目的に合ったデータの選択(これを私は実務データリテラシーだと思っている)も、そのデータの必要な見方も考える余地はないですね。







でもこれ、本当に仕事で成果を出すためのデータの使い方なのでしょうか?







「データから何が言えるか」だけで本当に勝負できるのでしょうか?







     







一方、後者の質問は”目的思考”







私が目指すデータリテラシーとはまさにこのこと。







なので、このようなグラフを出しながらも、













「ここから何が言えますか?」などとは聞かず、







「これ作った人、何を知りたい(=目的)と考えたのでしょうねぇ?」







と聞きます。











関連記事

  1. 10/23 内閣府イベント『RESASフォーラム』でモデレーターを務めます!

  2. プロフィール写真アップデート

  3. 『結局、仮説で決まる。』(10/26新刊)の電子版も発売となりました!

  4. My blog page in English HERE! (英語ブログ)

  5. 日経コンピュータ新連載『問題解決に導く ファシリテーション術』

  6. 経団連グリーンフォーラムで「データ活用」の研修実施

PAGE TOP