実務データ分析虎の巻Vol.12(仮説構築力を付ける逆説的手段とは


私も講義を担当している多摩大大学院の、豊田先生の著書



(ビジネス統計学入門:幻冬舎)のあとがきの一部を紹介したいと思います。



 



『・・実際、統計学を得意としていた人が、ある時からデータ分析を必要と



しなくなった例を数多く見かける。統計学をマスターしていくと、仮説構築力が



 高まり、データ分析をしなくても、ビジネス仮説が思い浮かぶようになるのだ。



 「データをいじらなくても知見が得られるようになるために、データを効率よく



いじる技を身に着ける」。・・・』



 



逆説的ですが、とてもよく奥深い本質を表していると思いました。



データ分析スキルを自分のモノにする一番の近道は、自分の仕事で使うこと、



そして場数を踏むことで、仕事における課題解決のセンスが磨かれるというのは、



私の経験からも頷けます。



そのためには、難しい分析手法を知ることをゴールにするよりも、やはり目の前の



仕事にすぐ使える方法を知るほうが大事だと思います。



 



とはいえ、何の指針もなく闇雲に実践に突入するのではなく、適切なプロセスを



踏むほうが効率的、効果的です。私の研修や実務サポートでは、この暗黙知に近い



スキルを可視化、体系化して、できるだけ分かり易く身に着けてもらうことを



目指しています。



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