あと一歩のプロセスが圧倒的な質の違いを生み出す
データを使って、「売上が低いのは○○店が足を引っ張っているからだ」「売上が低いのは水曜日が顕著だ」ということを導き出すことは難しくありません。
そして、世の中の多くは、例えば「では、○○店で水曜日に値引きセールをやろう」とか「前日(火曜日)にチラシを入れよう」といった方策案を出します。
確かにこの方策案は「データに基づいたもの」かもしれません。
でもちょっと待ってください。これって”結果論” ⇒ “方策”になっていませんか?
“なぜ○○店で水曜日に売り上げが下がるのか“という要因特定はスキップされてしまっています。
もし時間とお金に余裕があれば、とりあえず先の方策を実施して、その効果を見ながら、改善するまで方策を変えつつ実施するのもありでしょう。
でもそのような時間やお金に余裕がない、もしくはもっと成功率を上げたいのであれば、その背景にある要因をデータで突き止め、それに直接作用する方策を実施すべきです。
これは、「分析作業のやり方」の話ではありません。
データを“どこで”、“どうやって”、”どこまで”使うと何ができて何ができないのか、を分かっているか否かの問題です。
分析やデータの精度よりも、思考プロセスの是非が成果をより大きく左右するのです。