実務データ分析虎の巻Vol.31(分析結果は“結論”ではない)


 「分析から何がわかりましたか?」と問われると、多くの人が次のような答えを出します。



 



 ・分析の結果、XXX店の月別実績はバラつきが大きいことがわかりました



 ・AAABBBの間の相関が強いことがわかりました



 



これらはそれぞれ正しく「分析結果」を説明しています。



 



しかし、分析結果は、ズバリ!途中経過です。多くの場合、聞いている側の知りたいことは「分析結果」ではなく、それを”解釈“した後の「結論」なのです。



 



例えば先の例での解釈(結論)は次のようなものが考えられます:



 



 ・XXX店の売上は安定しておらず、在庫や売上のリスクが高いです



 ・AAAにはBBBが要因として強く影響していると考えられます



 



そのため、その「結論」を知りたい人からすると、本質的なメッセージや結論を早く知りたいにも関わらず、途中経過を延々聞かされていることになります。



 



これでは相手の理解を得られませんね。



 



私は「で、そこから言えることって自分の言葉に置き換えると何ですか?」



という質問をセミナーや研修の中で意識的に多く投げかけます。



 



上記のような意図があるからです。



関連記事

  1. 6/23 オンライン基調講演『【データ活用のトリセツ第一回】“旬な”データからインサイトを得る』

  2. 『人は勘定より感情で決める』電子書籍版発売です

  3. 日経BP主催『課題解決のためのデータ分析入門』9/29開催!

  4. 日経情報ストラテジー連載「あまのじゃくなロジカルシンキング」

  5. 7/28 「データ分析」×「ロジカルシンキング」基礎演習・講座やります!

  6. 実務データ分析虎の巻Vol.47 (データ活用の成果を左右するもの(入口編))

PAGE TOP