実務データ分析虎の巻Vol.31(分析結果は“結論”ではない)


 「分析から何がわかりましたか?」と問われると、多くの人が次のような答えを出します。



 



 ・分析の結果、XXX店の月別実績はバラつきが大きいことがわかりました



 ・AAABBBの間の相関が強いことがわかりました



 



これらはそれぞれ正しく「分析結果」を説明しています。



 



しかし、分析結果は、ズバリ!途中経過です。多くの場合、聞いている側の知りたいことは「分析結果」ではなく、それを”解釈“した後の「結論」なのです。



 



例えば先の例での解釈(結論)は次のようなものが考えられます:



 



 ・XXX店の売上は安定しておらず、在庫や売上のリスクが高いです



 ・AAAにはBBBが要因として強く影響していると考えられます



 



そのため、その「結論」を知りたい人からすると、本質的なメッセージや結論を早く知りたいにも関わらず、途中経過を延々聞かされていることになります。



 



これでは相手の理解を得られませんね。



 



私は「で、そこから言えることって自分の言葉に置き換えると何ですか?」



という質問をセミナーや研修の中で意識的に多く投げかけます。



 



上記のような意図があるからです。



関連記事

  1. 自治体職員向け:行政にデータ(分析)を行かす人材育成プログラム

  2. 2/28日経BP主催『仮説立案実践講座』登壇致します!

  3. 9/4 日経BP『課題解決のためのデータ分析入門』セミナーやります!

  4. 2025年度が始まります

  5. 『結局、仮説で決まる。』(10/26新刊)の電子版も発売となりました!

  6. 【Youtube データ分析】「ふ~ん」を「ほぉ~」に変える!動画アップ

PAGE TOP