施策の効果が出るのはいつなのか?(相関分析の応用)
プロモーションやディスカウントなど、何かしらの効果を期待して行う様々な施策。
「一体効果はあったのか?」という基本的な疑問だけでなく、効果があることを前提に「いつ効果が発揮されたのか」を知りたいと思うこともあります。
2つのデータ間の関係性の強さを数値化する”相関分析“の応用として、次のようなケースが考えられます(実際にはここまではっきりと結果が得られることは稀ですが、考え方として知っていて損はないしょう)。
「宣伝費用」とその効果と考える「売上」のタイミングを1週間ずつずらしていって、両者の相関の有無を相関係数から見てみました。
この例では、効果(売上)が出るタイミングが宣伝と同じ週だと想定すると、相関係数は-0.15でほとんど相関(=関連)が見られません。
売上の1週間ずらしたデータでは、それが0.61となり、2週間では0.40となりました。
つまり、宣伝の効果は1週間後の売上に対して効果があり、程度は少ないけれど2週間後にもその効果の一部が見られると推察できます。
目の前で起こっているであろうことをイメージして、分析の可能性を広げることが重要なことがわかりますね。