私が育てているのは”ロジカル”ファシリテーター
ファシリテーション、ファシリテーターという言葉を以前に比べてよく耳にするようになりました。
単なる個人スキルでなんとかなるものは限られ、組織やチームの中で成果を出すための大事なヒューマンスキルとして注目を浴びています。
私自身、日産自動車内で、この「ファシリテーションによる課題解決プログラム」の最上位資格(V-Expert)を取得して、多くのファシリテーターの育成にも携わってきました。
世の中には多くの「ファシリテーション」「ファシリテーター育成」プログラムはありますが、多くはその「お作法」を伝授するものが多いようです。もちろんテクニックとしての基本お作法は必須です。
一方で、いくらお作法を身に付けてもそれが、チームを引っ張って合理的な結論に到達できるかというとそうではありません。
単に相手の意見を傾聴したり、それをまとめ上げるだけのファシリテーションでは、実効的、実践的な答えを出すのは難しいでしょう。
ロジカルファシリテーターには次のようなスキルとテクニックが必要です:
・相手の意見を広く引き出す
・多様な意見を効果的・効率的にまとめる
・全体の筋道を付け、合理的な着地点(合意点)に導く
本を読んだり、知識を入れることだけでは実現が難しいことがお分かり頂けると思います。でもそれは一方で、AIや機械が全く太刀打ちできない、人ができれば圧倒的な価値を生み出す領域だとも言えるでしょう。
これが実現できるまでにはそれなりの場数と時間が必要となりますが、その結果、例えばこんな良いことが期待できます。
いかがでしょうか。組織全体のパフォーマンスと問題解決力を質的、効率的に向上させることにつながります。
こういう領域に手を付けずにもがいていた企業や組織からの御相談やご依頼が少しずつ増えており、今週もまずは役員へのセミナーを皮切りに、実際の問題解決プロジェクトを走らせながら身に付けてもらうプログラムがスタートします。
「やる組織」と「やらない組織」。一足飛びにはいかないですが、時間が経つとその違いが大きく現れてくることでしょう。