「データを活かす」ための一番基本的なスキル
「データを活かそう」と現実の課題やプロジェクトに取り組むと、結論となるメッセージと使われているデータが指し示すことが一致していない問題を度々目にします。
これは特にこれまでデータを十二分に活用してきた経験がない方に共通してみられます。
その主な原因は、「XXXを結論として言いたいときに、どんな数字や指標を使って、何と比較すると良いか」という検討が十二分に(特に全く)されていないことです。
例えば、自社スマホ製品と競合スマホ製品の特長をデータで比較している人に、「比較した結果から何を言おうとしているの?」と聞くと、「えっ?」という反応が返ってくることが少なくありません。
もしくは、「ガラケーを使っている人をどうスマホに替えてもらうか」という目的が返ってくることがあります。その目的であれば、「スマホユーザーとガラケーユーザーの違い」を様々な観点で比較・評価しなくてはならないのですが、やっていることがそうなっていない、といったケースです。
このようなポイントを押さえることなしにはデータサイエンスも統計もほとんど意味を持たないのですが、日本の通常の教育の中でという思考を育成される機会がないことが大きな要因の一つだと考えています。
社会人になってからでもスキル育成はできますが、高校生くらいからでも十分できることです。
プログラミングや英語と並んで必須なスキルの一つではないかと思うのです。