実務データ分析虎の巻Vol.93~「データ分析ができていない」状態とは


「データ分析ができていない」状態とは

データ分析ができている/できていない」とはつまりどういうことなのか?

 この説明を講演などするときにこの図を使うことが増えました。 



上半分が「あるべき姿です」。つまり、

①目的(言いたいこと)を明確にし、

②そのために必要なデータを特定し、

③全体としてどういうストーリーになるのか (各データの表し方から、組み立てに至るまで)

 の大きな3ステップが適切に考えられていることです。

 

一方で、よくある「できていない」状態が下半分です。

1)       目的や問題が曖昧なまま

2)       目的が先ではなく、「見たデータから何が言えるか」が結論(結果)になっている

3)       目的と使っているデータが合っていない

4)       (既存の)データ有りき

⇒高校生などに「データ分析しろ」というと、ネットからグラフを探し出してきて、それをコピペして「ここから何が言えるかな・・・」とやってしまうのが典型例です

 

自分がこれからやろうとしていること、やっていることをこれに照らしてみると、どこで道を外してしまっているかが分かります。

細かい点は色々他にもありますが、まずはこの大きな流れを見てもらうことで「データ分析ができている」ことを確かめてもらえるのではないでしょうか。


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