実務データ分析虎の巻Vol.64(「データ分析で結果が出ない」よくある原因)


「データ分析で結果が出ない」よくある原因

 「分析しても思ったような結果が得られない」

このよくあるお悩みの原因の一つは、分析そのものではなくその前段階にあったりします。

 

研修の質を測るアンケート指標で考えてみましょう。

よくある指標の一つに「難易度」があります。

5)大変難しかった

4)難しかった

3)ちょうどよい

2)簡単だった

1)大変簡単だった

 

このスコアを集計して、難易度を知り改善につなげようとします。

恐らく何かしらの集計結果は出ることでしょう。

 

でもちょっと待ってください。

 

「難しい」の評価は皆同じ前提でできていると言えるでしょうか。

 

「難しい」には、

①講師の説明がわかり辛かった

②内容そのものが理解できなかった

③内容の理解はできたが、自分で実践するには難しいと感じた

④内容の理解はできたが、そもそも難しいトピックだと思った

 

などがあります。これらの前提が混在した上での回答データを集計して何かしら有効な示唆が得られるとは思えません。

正しいインプットの定義ができていないまま、前提がごちゃまぜのデータを集計・分析したところで「思ったような結果」は得られないのです。


関連記事

  1. 新潟県燕市データ活用プロジェクト始動!(地場産業の活性化)

  2. 【オンラインセミナー】2時間で学ぶ!「データ分析デザイン」基礎講座(2025.01.24)

  3. 2/11鹿児島にてRESASシンポジウム基調講演致します

  4. 日経BP主催『「仮説立案」実践講座』【オンライン】(10/11)

  5. BizZine連載:“データで課題解決”をロジカルに進める、3つのポイント

  6. 日経BP ITProオンライン連載『データ分析に必須の課題分解』第3回

PAGE TOP