実務データ分析虎の巻Vol.35(統計的精度はどこまで必要か)


統計的精度はどこまで必要か



 



セミナーや研修の中で「相関係数が0.46だと基準の一つである



0.5に比べて低いので使えないのですがどうすればよいですか?」



といった質問を頂くことがあります。



 



統計やデータというと、とても細かい数値や基準に厳密に従うべき



という発想に捕らわれ過ぎている人が多いように感じます。



もちろん経験がなく、何かしらの指針(基準)に頼らないと自分で



判断する自信がないという状況はあると思います。



 



一方で、学術論文を書くわけではないので、最後はその人の



「覚悟」や「腹の括り度合」で決めてしまってよい、



とお伝えしています。



 



例えば、相関が基準より低いとはいっても、ある程度であれば、



実際の結果が分析の想定を外したとしても、自分で何とか対応・



調整できるだろうという踏ん切りさえあれば、実務上問題ないのです。



むしろ全てを厳密に基準通りに判断した結果、「どの分析結果も



結局使えなかった」というほうが、実害が大きい場合もあります。



 



「あなたは分析の精度を追い求めますか?それとも行動や判断に



 必要な情報を(あとは自らマネージできる範囲まで)最大限



引き出すことを狙いますか?」



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