「データ分析を活用する」ってどういうことなのか?
どんなに個別のテクニックや分析知識があっても、この本質を理解していないと、実務でのデータ(分析)活用はできません。
今後講演などで使おうと思い、このような図を作成しました。
主に初心者は、青丸の範囲だけに思考や視点がとらわれがちです。
つまり、個々の分析に閉じた視点だけを持っていて、それぞれの分析が独立しています。
本来は、これら個々の分析結果を有機的(論理的)に組み合わせて、一つの結論を出します(赤丸部分)。
この赤丸部分も、「問題特定」⇒「要因特定」⇒「方策検討」 という問題解決の流れに乗せる視点が必要です。
もちろん、これらを進めるには、実際の分析作業やデータ収集を行う前に、「仮説」が必要です。
「こういう流れにすれば結論に至ることができるだろうな」 (緑色の矢印部分)や
「こういう結論を出すためには、こういうことを調べないといけないだろうな」(赤丸部分)
を筋道として事前に想定しておくのです。それをデータという客観的な情報で検証、確認します。
それがデータ分析活用そのものなのです。
ところが、こういう考え方は学校や職場で教えてもらっていません(教えられる人がいません)。
私のプログラムではこの点を最重要視しています。データサイエンスもデータ分析手法も、分析ツールも統計学も、この考え方がベースにあって初めて価値を持ちます。