実務データ分析虎の巻Vol.43 (データはいくつ必要なのか?)




 



 



「集めるべきデータの期間(数)はどのくらい必要か?」と研修などでよく聞かれます。



 



質問した人は恐らく「過去1年分」とか「100個」といった数値を期待していることはよくわかりますが、次のようにお答えしています。



 



「あなたの業界やその課題ではどのくらいの期間のデータが有効だと思われますか?」



 



聞いた本人にとっては全く期待外れの答えになっているのですが、これが真実だと思っています。



例えば、ネット業界で過去の分析から今後の戦略に役立てようとすれば、5年前のデータは意味を成さないでしょう。



 



一方で、短期ではほとんど大きな変化が起こらないインフラ事業や重厚長大産業などでは、5年、10年というスパンで大きな流れを掴むことが適切かもしれません。



 



「ズバリ、具体的に教科書的な数値を!」という気持ちは良くわかります。



 



でも、データ分析に「正解がない」こともまた真実なのです。



関連記事

  1. 実務データ分析虎の巻Vol.63(「それ知ってどうするの?」で見直してみる)

  2. 横浜国大「Logical problem solving」今学期終了!

  3. 宣伝会議『100万社のマーケティング』連載です

  4. ここでも注意!「相関と因果関係」の問題

  5. 社内変革のための”ロジカル”ファシリテーションとは?

  6. 実務データ分析虎の巻Vol.6(正しいアプローチでも“使えない”結果になるワケ#1)

PAGE TOP