「売上が30%も落ちたよ」
と聞いて、ここにどんな問題があるかすぐに思いつきますか?
「明確、具体的な言葉の定義」、「データで定量的に」に続き、
「適切な課題設定」に必要なポイントの3つ目は「比較対象を明確に」です。
「30%落ちた」という表現。
昨月と比べてなのか、昨年同期に比べてか、 それとも5年前と比べてなのか。
それにより言っている内容は全然違います。
また、比べる対象は、このように期間的なことだけでなく、競合や 自社の他製品など他にもたくさん考えられます。
「前年同期比で」30%落ちていても、「対競合」では 5%かもしれません。
これってどういうことか分かりますか?前年比で市場が縮んでいるだけで、
その中で自社は善戦(シェア拡大)している可能性が高いといえます。
言っている人は「そんなの当り前」と思って、無意識に省略してしまいがちです。
言う人と聞く人の想定が違うことが後から判明、とならないように最初から明確にしておきたいものですね。