データを分解する”軸“を決める際に必要な実践的な視点の三つ目は、『データの有無を意識する』です。
理想的なデータの切り口は理論上たくさん思い付きます。
データ分析の本や統計本にはそのような理想的なデータばかり。
でも実務をやったことある人にはすぐに分かります「それは別世界の話だ」と。
データの有無だけに分析が引きずられてしまっては本末転倒ですが、理想的な切り口と現実に入手可能なデータの切り口の“落としどころ”をうまく見つけるのも実務分析者としての腕の見せ所です。
例えば、理想的には競合他社との商品別利益率を比較したくても、入手できないので、代わりに利益率を一定と仮定して売上高で代替えするなどの工夫(妥協?)が必要です。
多少精度を落としても目的に少しでも近づけるように、“もがける人”が粘り強い実務データ分析家となるでしょう。