仕事で使える結果は「現状把握」ではなく「評価」
皆さんはデータを使って何ができているでしょうか。
「売上や経費の実績などを予算比や前年度比で管理している」など“現状把握”にしか使われていないということはないでしょうか。
実は多くのケースがこれなのです。
“現状把握”自体に問題はないものの、仕事で必要となるのは、単なる実績や結果の確認だけでなく、それが「良いのか悪いのか」「高いのか低いのか」「致命的なのかそうでもないのか」といった”評価“です。
まずは普段データを使ってやっていることが「現状把握」なのか「評価」ができているのかを確認してみましょう。
「評価」に必要なことは”比較“です。
比較なんて簡単と思われがちですが、目的に沿った適切な比較対象が選ばれていない問題もよくあります。
例えば前年同期比や予算比。これらを見て何が客観的に評価できる(測れる)のか、再度自問してみてください。
前年同期よりも高ければそれは本当に「良いパフォーマンス」と言えるのでしょうか?
それよりも例えば競合と比較をすれば、「自社の競争力」が”評価“できますよね。
仕事で必要とされるのはどちらの情報か考えればその是非は明らかです。
データ処理に手を動かす前に、まずは
・目的を明確にする
・目的に沿ったデータ(指標)を特定する
・評価のための比較対象を考える
ことから始めてみましょう。
これがしっかりできれば、データ実務活用のゴールの7割は到達と言えるでしょう。