「イノベーション」はどう表せばよいか
「イノベーションを促進して付加価値を増やせ!」
企業も自治体も最近の合言葉として「イノベーション」が花盛りです。
ところが、
「では御社の(地域の)イノベーションの状況を数値で見せてください。他より進んでいるのですか?遅れているのですか?一体、促進するってどのレベルがゴールなのですか?」
と意地悪な、でも極めて基本的なことを聞いて答えが返ってきたケースが今のところありません。
例えば、新規スタートアップ数なのか、新たなサービスや商品の数なのか、それともある業界に絞った起業数(率?)なのか、色々な考え方があります。
でもこの「イノベーション」と言っている人がどう認識しているのか、がはっきりしていないと、現状把握や評価もゴール設定も何もできません。
いつもながらのことではありますが、このベースとなる考え方がしっかり固まっていないと、在りもののデータでの数字遊びがすぐに始まってしまいます。
普段何となく使っている言葉を数値化しようとすると、どんなデータ(指標)を使い、現状をどう表せるだろう、これを常に考えることが訓練にもなり、次の一手にもつながってくると思います。