実務データ分析虎の巻Vol.102~「イノベーション」はどう表せばよいか


「イノベーション」はどう表せばよいか

「イノベーションを促進して付加価値を増やせ!」

 企業も自治体も最近の合言葉として「イノベーション」が花盛りです。

 ところが、

 「では御社の(地域の)イノベーションの状況を数値で見せてください。他より進んでいるのですか?遅れているのですか?一体、促進するってどのレベルがゴールなのですか?」

 と意地悪な、でも極めて基本的なことを聞いて答えが返ってきたケースが今のところありません。

 

例えば、新規スタートアップ数なのか、新たなサービスや商品の数なのか、それともある業界に絞った起業数(率?)なのか、色々な考え方があります。
でもこの「イノベーション」と言っている人がどう認識しているのか、がはっきりしていないと、現状把握や評価もゴール設定も何もできません。

 いつもながらのことではありますが、このベースとなる考え方がしっかり固まっていないと、在りもののデータでの数字遊びがすぐに始まってしまいます。

 普段何となく使っている言葉を数値化しようとすると、どんなデータ(指標)を使い、現状をどう表せるだろう、これを常に考えることが訓練にもなり、次の一手にもつながってくると思います。


関連記事

  1. データ活用のための『ストーリー変換』コンセプトとは

  2. 実務データ分析虎の巻Vol.71(データ分析活用スキルアップの基礎練習)

  3. 行政業務へのデータ活用プロジェクトが巻頭記事に!

  4. 実務データ分析虎の巻Vol.55(標準偏差の使い道)

  5. 9/28新刊発売『上司からYESを引き出す! 「即決される」資料作成術』

  6. 日経BP主催『課題解決のためのデータ分析入門』(2020/1/31)

PAGE TOP