データ分析は「テーマ」に対して?「問題」に対して?
今回は、データ活用に共通して見られる「テーマ」と「問題・目的」の違いについて紹介します。
この違いとは、「データを活用する出発点」の違いと言っても良さそうです。
「人口減少についてデータを活用しよう」では、一体どこに向かってどんなデータで何をすればよいのか分からないまま、とりあえず人口に関するデータをかき集めてはグラフを量産して唸る・・・というオチが見えています。
「よくある「地域活性化」「地方創生」なども同類です。
目の前に差し迫った具体的な解くべき課題や目的があるのではなく、より漠然とした「テーマ」だけがあり、まずは”データを使ってみよう“というスタートの切り方です。
本来はデータを使うことが目的ではなく、データを手段として使う対象となる「問題」が先にあるべきです。
極論をすれば、そもそも具体的な問題がないのであれば、データなど使う必要はないのです。
テーマから始めてしまうパターンは主に2つあります。
(1) そもそも具体的な問題意識はない(高校生、大学生などはこれが普通です)
(2) 「データを使うこと」を目的に掲げ、そのためのテーマをよくある前例の中から探す
「データを十分効果的に活かせていない」の理由の一つに、このスタート地点の違いについても考えて見る価値はありそうですね。